[いつやるか] アイディエーション
[用意するもの] 付箋、ペン
[注意点] 誰かのアイディアを批判することはやめましょう
1枚の付箋に1つのアイディアを書き、付箋をグループ化、ラベル化することで各アイディアの関係性を視覚化し、頭の中にある思考をまとめ上げていく手法のことです。ブレインストーミング*により無秩序にたくさん出されたアイディアをKJメソッドにて整理することで、新しい着想やアイディアを生み出せるため相性が良く、セットで使われることが多いです。紙に書き出すことにより情報が可視化されるため、チームメンバー全員で同じ情報を共有することが可能でなうえに、全体を俯瞰し把握するのにも役立ちます。考案者である東京工業大学の名誉教授、川喜田二郎さんのイニシャルからKJ 法と名づけられました。
*ブレインストーミングとは1950年頃に考案された、グループディスカッションによりアイディアを引き出す手法のひとつです。グループでアイディアを出すことでお互いのブレインを刺激し合い、創造的なアイディアを生むのが目的です。集団発想法とも言われ、10名以下の複数名での実施を想定されていますが、今日では1人でのアイディア出しもブレインストーミングと呼ばれることがあります。また、ブレインストーミングの場では相手の意見を批判したり、議論を始めたりしないように気をつけなくてはなりません。あくまでもアイディエーションの場です。質よりも量!たくさんのアイディアを生み出すことに集中しましょう。
注意点として、KJ法はブレストで出たアイディアの中からベストのものを選ぶための手法ではありません。二次元的に全体の関係性を視覚化することで、ブレストで出た断片的なアイディアでは得られなかった新しいアイディアにたどり着くことができるのです。KJ法で発見したアイディアをそのまま使うこともできますし、更にブレストを行ってアイディアを膨らますこともできます。ブレストとKJ法を繰り返し、より問題解決に近い本質的なアイディアを得ることができるでしょう。
実施方法
KJ法は通常、以下の4つのステップで進めます。
ブレインストーミングでアイディアを出す
アイディアをグルーピングする
グループの位置関係を並び替える
全体の関係性を文章化する
1.
時間を決めて(3−5分)アイディアを各々1枚の付箋につき1アイディア書きます。※アイディアを書く際は、後から見たときにわからなくならないように具体的かつわかりやすく記入しましょう。
2.
各々自分が書いたアイディアを読み上げながら、参加者全員が見えるホワイトボードや壁などに貼ります。