[いつやるか] チームでのプロジェクト開始時
[用意するもの] 付箋、ペン
[注意点] 必ずプロジェクトの決定権がある人にも参加してもらいましょう
チームビルディング冒頭の5~10分で実施していただきたいアイスブレイクのひとつです。アイスブレイクとは初めて会う人とのミーティングなどで話しやすい雰囲気をつくり、参加者の緊張をほぐしてコミュニケーションを円滑にすることで、積極的にミーティングに参加してもらう手法です。初対面の場だけに限らず、お互いを知ることで能率を高めるために用いられるため、職場や学校、ワークショップなどの様々な場で活用されています。緊張感を氷に例え、それを打ち破って溶かすという意味でアイスブレイクと呼ばれるようになりました。
チームビルディングで使えるアイスブレイクのひとつ “Wind&Anchor” では、プロジェクトメンバーのモチベーションを上げるもの、下げるものをチーム内で共有することを目的としています。船を前に進める(モチベーションをあげる)Windと、船の進行を遅らせる(モチベーションを下げる)Anchorから名前がつけられました。仕事をするうえでの環境、進め方、コミュニケーションのとり方などの好みを事前に知ることで、各人の能力を最大限に発揮できる環境を整えるように心がけることが可能です。
チームの力を引き出すためには、チームメンバーのモチベーションを上げることが不可欠です。モチベーションの高いチームは積極性があり、困難な状況に直面しても乗り越えて目標を達成しようとするでしょう。また、チームメンバーのモチベーションが気づかない間に少しずつ下がっていき、誰が見ても明らかなほどその落差が大きくなる頃には、該当のチームメンバーのモチベーションを再び上げる余地がない経験をされたこともあるのではないでしょうか。例え問題点が他の人から見たら小さいことでも、本人にとってはストレスが日々蓄積しているのです。チームリーダー、マネージャーにとっても各メンバーのモチベーションを上げる、下げるスタイルを知ることは必要なのです。
実施方法
人数にもよりますが、4-5名のチームメンバーの場合15分程度で終わるため、チームビルディングをする早めの段階で取り入れることがおすすめです。
1.
複数人でグループを作ります。1-2分ほどで「仕事をするうえでの望ましい環境(Wind)」を付箋に書き出します、その際1つの事柄につき付箋を1枚使ってください。
例:コーヒーが飲み放題、音楽を聞いて仕事をしたい、口頭でのやりとりが良い、など
2.
各グループ1人1分ほどでシェアしましょう
3.
1-2分ほどで「仕事をするうえでの望ましくない環境(Anchor)」を付箋に書き出します、その際前の手順と同様で1つの事柄につき付箋を1枚使ってください。
例:クーラーが効きすぎている部屋、怒号が聞こえる、ミーティングが多い、など
4.
各グループ1人1分ほどでシェアしましょう
5.
出た意見について自由に話し合ってみましょう、その際にリーダーやマネージャーは理解できない点があれば深く理由を聞いてみることをおすすめします。