トドケールのUIUXデザイン改善を支援|UIUXデザインプロジェクト実施報告レポート

ANKR DESIGN
2022-07-15

アンカーデザインは、株式会社トドケールのUIUXデザイン改善、追加機能デザインの支援をいたしました。本レポートではプロジェクト背景やプロジェクトの流れについてご紹介します。

プロジェクトの背景

テレワーク化が社会的に求められ、また各企業が推進するなか、企業の総務担当はフルリモートでの業務が難しい状況にあります。その要因の多くが郵便物の対応にによるものです。これまで、紙や実物の郵送物・宅配物を管理することが難しく、オフィスで総務担当が管理することが求められていました。

総務担当の業務のテレワーク化へのニーズが増す中で開発されたのが、郵便物を一元管理するためのシステム「オフィスでトドケール」と業務アウトソースのためのサービス「クラウドメール室 byトドケール」です。サービスを通して郵便物管理の効率化とリモート化を実現することで、総務担当の出社頻度も抑えられ、従業員体験(EX:Employee eXperience)の向上に寄与します。

アンカーデザインでは『オフィスでトドケール』の初期ベータ版開発から携わっていましたが、今回は『オフィスでトドケール』の更なるUIUXデザインの改善と、新サービスである『クラウドメール室 byトドケール』の開発支援をさせていただきました。

プロジェクトの流れ

本プロジェクトの流れは下記のようになっています。

  1. 改善希望箇所の洗い出しとUIデザイン提案
  2. クラウドメール室サービスのプロトタイプ製作
  3. デザインシステムの作成に伴う、UIデザインのコンポーネント化

1. 改善希望箇所の洗い出しとUIデザイン提案

まず、現状サービス『オフィスでトドドール』について、トドケールとしてエンドユーザー様からのフィードバックを受けたり、これまでの運用や顧客との対話を経て認識しているUIやUXの課題、改善を行いたい箇所についてリストアップをしていただきました。次に、改善箇所の優先順位を明確にするために、課題に対して優先順位づけを行いました。それぞれのデザインの改善箇所については、都度トドケール様とディスカッションをさせて頂き、デザイン改善の意図の擦り合わせを行った上でUIデザインの改善や提案を進めていきました。

2. 新機能のプロトタイプ制作

新サービス『クラウドメール室 byトドケール』の開発に伴い新たに必要となった、郵便物の転送や業務アウトソースなどの新機能のアイデアのプロトタイプを作成しました。まず、トドケール様からサービスのアイデアを手書きのイラストで書き起こしていただき共有していただきました。続いて、頂いた内容を簡易なプロトタイプとしてFigma上に書き起こし、仕様の確認・改善、提案を行いました。プロトタイプを使いながらディスカッションを繰り返し、仕様を具体化していきいました。

3. UIデザインのコンポーネント化

『オフィスでトドケール』と『クラウドメール室 byトドケール』それぞれのUIをコンポーネント化し、納品させていただきました。パーツのコンポーネント化により、アプリの一貫性を保ちながらのUIデザインの微調整を行いやすくなりました。

※こちらは現在実際に運用中の画面キャプチャーです。新たな画面を作成する際には、各パーツのコンポーネントにすることは、時間はかかりますが重要な作業です。

おわりに

本プロジェクトでは、既にサービスがローンチされた後からのUIUX改善や追加機能デザインを行いました。実際のユーザーからのフィードバックを取り入れながらUIUXデザインの改善を行ったことで、よりユーザーのニーズを理解したサービスへと改善することができました。また、コンポーネントの納品により、UIデザインの一貫性を保ちながらの微調整が行いやすくなりました。

プロジェクト終了後、トドケール様より下記のようなフィードバックを頂きました。

株式会社トドケールは「ウケワタシの不便を解決する」をミッションにオンラインとオフラインが交差する領域に潜む問題を「ウケワタシの不便」と定義し、その問題の解決をミッションとしています。

創業当初はプロダクトの構想はあったものの、プロダクトを早いスピードで作り上げる専業のエンジニアはいませんでした。そこで友人から紹介を受け、木浦さん率いるアンカーデザインに初期プロダクト(プロトタイプに近いβ版)のデザインから開発までを依頼することになりました。

当初はプロダクトにニーズがあるのかもわからない手探りの状態ながら、デザイナー様の丁寧はヒアリングと開発者様の素早い対応により、想定通りにプロダクトが開発されました。その後、一旦は弊社にて開発を継続することになったのですが、資金調達のタイミングでまたしてもアンカーデザイン様にUIUXの改善を依頼することになりました。

初期プロダクトを制作後は各エンジニアがそこまで深く考えないで作っていたプロダクトはデザインの統一性が段々と失われ、UXが高いとはいえない状態でしたが、アンカーデザイン様の改善プロジェクトにより、UIの一新、コンポーネント化による開発しやすい環境の整備など拡張性高く、かつ、UXがすぐれたプロダクトへと進化を遂げることができました。そして、このプロダクトをもって、弊社は採択されたアクセラレータープログラムである50M のDemo Dayにて最優秀賞を獲得することができました。

私のわがままを聞いて、昼夜を問わず対応してくれた木浦さんには本当に感謝しております。同時にリサーチを重ねながらUIUXの改善を正しい方向へと導いてくれたアンカーデザイン様のデザインファームとしての実力は確かなものです。弊社のアプリケーションが次のステージへと進む際にはまた、お力を貸していただけると嬉しいです。

『株式会社トドケール』様

https://www.todoker.com/

「50M」プログラム 最優秀賞 受賞

https://50m.nissay-cap.co.jp/posts/3rd_demoday

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